« 2007年11月 | トップページ | 2008年2月 »

2008年1月

2008/01/23

お前が言うな

『太陽の帝国』ってブログがあるのを御存知だろうか?前もって断っておくと、スピルバーグのあの大作とは全く関係は無い。兎に角、この御仁何かと言えば科学とか構造主義とか果ては仏教やら歴史やら色んなモノを引き合いに出すが、何しろ最初の事実からして間違いばっかりで竹内久美子の「高度なジョーク」を科学的なモノとして受け取っているという、ある意味凄い方である。

実を言えば、この御仁とこで少しばかりコメントしたこともある。「沖縄最下位!学力テストに朝日拗ねる?」というエントリで、幾つか突っ込みをいれてみたのである。すると、この御仁、

あなたはこのblogの規則である「2つ以上の質問をしてはならない!」を何度も破っています。よって出入り禁止にします。

ハァ?(゚Д゚;)んな規則blogの何処探しても(゚Д゚≡゚Д゚)全然見当たらないだけど・・・・・と一瞬思ったが、後で別の方のご指摘でプロフィールとこで言及があったことに気がつかされた。確かに、この点見落としていたことは拙かったとしか言い様が無いが、にしても、人に気がつかないとこに肝心なルールを申し訳程度に記しておくって・・・・・どっかの悪徳商法?


本題に戻る。

で、その御仁の最新のエントリ「日本人が人類の祖先か?」。何と産経新聞の連載記事を引いて、日本人は特別で世界的に孤立しているって言っているのだ。

で、元の記事を先ずは読んでみよう。

形態小変異の10項目で、対象集団をアフリカ、ヨーロッパ、東アジア・東南アジアに絞って比較したデータの一部が図4。縄文人は、アフリカ人、ヨーロッパ人、アジア人のいずれからも独立した存在であることがここでも明確だ。

 さらに、縄文人が3大人種のほぼ中央に位置しているのが注目される。百々教授は、「縄文人は、約10~6万年前にアフリカを出て世界への拡散を果たした現生人類がヨーロッパ人やアジア人に分化する以前の初源的な形態を維持していたと解釈できる」という。

図をよく見れば解るが、孤立しているのは縄文人であって現代日本人ではない。現代の日本人は中国人や東南アジア系の人々に特徴的に近いってことは、読解能力があれば理解できる筈だ。そして件の記事には、肝心なことが言及されている。

ここで改めて図2~4をみると、縄文人と最も近い集団が北海道アイヌであることが分かる。アイヌが縄文人の特徴を残していることはさまざまな研究でほぼ定説となっているが、遺伝的類縁関係が色濃くでる骨の形質分析でも裏付けられたことになる。

お解りであろうか。日本人(と言うか縄文人)だけが特段孤立しているとは言っていないのだ。アイヌと言えば、かつては蝦夷(えぞ)とか呼ばれて(例の御仁が有難がっている)皇室の祖先・大和朝廷から討伐の対象となったし、明治以降では北海道旧土人と言う名で"保護"されて、現実的には差別や生活苦で散々な目に遭ってきたことは歴史を知っているのなら、理解できる筈もあるまい。

こんなことをさて置いて、


 「日本人でしか考え付かない新しい世界観」
 「縄文から受け継いだ多神教から発信する情緒豊かな生き方」

なんて真顔で言っているとしたら、悪い冗談だろう。それなら少なくとも、先ずアイヌの問題について何か落とし前をつけてからにして貰おうか。

【2/10追記】

mukke氏のブログ「nasturtium」から本エントリにトラックバックが送られていたので、確認してみたら件の御仁、どうやらアイヌについても一応言及していたらしい。

詳しい点はmukke氏のエントリに譲るとするが、一応指摘しておきたいことを若干追記。


 その根拠は
 「近代国家形成の過程で・それ以前に住んでいた民族が強制的に編入されたもの」
が先住民族の定義と国連が定めているからです。
しかし・これはかなり乱暴な定義です。
 「明治国家にアイヌ民族が強制的に編入された!」
と言っても国民としての権利を保障するためにはやむを得ない措置だったでしょうし、他の藩も同じく強制的であったはずです。

おいおい(笑)。アイヌ人は藩すら無かったし、それに"北海道旧土人"の"保護"とやらも実際には漁業権とかが与えられずアイヌ語の使用も禁止された、殆ど植民地の被征服者同様の扱いだったってこと知らなかったとでも言うのか?奥羽越列藩同盟に集まって最後まで官軍に抗した東北諸藩ですら、(まぁ、統治する側が薩長藩閥ばかりで福島事件みたいな反政府運動は起こったけれども)漁業権や入会権が取り上げられるって過酷なことは無かった。

で、アイヌ人も縄文人も元は同一だから先住民族ではない、ってか!?それじゃぁ、弥生以降の日本人と朝鮮人も元を正せば同じだから、天皇陛下の下で統治されて何が悪い!(しかも、これが日韓併合のいい論拠にすらなったという指摘すらある)ってことになるし、ユダヤ人もアラブ人も元はセム系で同じだからイスラエルがパレスチナを統治してアラブ系の人間をユダヤ人が支配して何が悪い!ってことも成り立ってしまう。更に敷衍すれば日本人と中国人も同じ祖先だから、中国に統治されても好い!って"極論"も可能になる。こういう中途半端な知識を振りかざして、結果として自分の主張を掘り崩すのを 半 可 通 と世間では言うのだが。

ちなみに、


 「縄文人の子孫」という意味ではアイヌも本土日本人も一緒です。

 アメリカ先住民インディアンと白人開拓民のような関係では到底ありません。


実際にはネイティブ=アメリカンと白人との間には相当混血が進んでいて、それが今ネイティブ=アメリカン政策の上でいろいろと問題になっているってことは知らないのだろうか?それとも知っていて無視しているのか?


【3/10追記】
あまり忙しいので、ブログのエントリを書くのはもう少しばかり待っていただきたいのだが(汗)、例の御仁と「右余極説」のエントリで絡むことになってしまった。

その御仁、

三輪・喜八・浪人・農民みな「天下り批判」したら削除・出入り禁止にされました。 どうせ・あなたも「天下りと闇給与を認めてくれるならどの政党でも支持する」と言われるのでしょう・・・

私を出入り禁止にするの天下り官僚の批判をした後なのだから一目瞭然だよ。


と言っていた。そういう訳なので、

そう言えば、目立たないとこに申し訳程度に記しておいたルールを「違反した!」って言って、出入り禁止にしたのは何処のどなたでしたかね?自分を棚に上げて人を批判するのは止めた方が宜しいのでは?

と一応釘を刺しておいて、このエントリでのコメントを待つことにした(一応、人様のブログでお眼汚しする訳にもいかないので)。で、それから一日以上経つのだが、今なお例の御仁からのコメントは、一切無い。

念のために言っておくが、このブログは(荒らし防止という目的で)コメントを承認制にしている。だから、コメントを投稿しても直ぐに反映する訳ではないということを予め断っておく。その上で、今のところは例の御仁が投稿したコメントは削除しておかないで、そのまんま掲載する。どちらの主張が理屈が通っているかは皆様方で自由に判断するが良かろう。

| | コメント (1) | トラックバック (1)

2008/01/10

そんなことを言えた義理か?

以前から疑似科学とかオカルトとかについては、まぁ色々関心があってあちらこちらのブログとか覗いたりコメントさせて貰っている。

で、その中の一つ「火の玉教授」のブログから。

江原に擦り寄る文化人
>特に茂木君は東大物理出身の後輩だから、怒りを通り越して泣けてきます。この科学者(自称)が、あろうことか今様イタコと一緒に本を出したり、各地の講演に一緒に出かけたりしているのですから、泣くにも泣けません。

まぁ、この辺りは批判として許容できるだろう。

が、問題はその後だ。

>少なくとも東大理学部出身者が、これ以上、江原今様イタコの口寄せに擦り寄ったり、加担したりしないことを東大総長にお願いしておきます。
>理系でもかくのとおりなのですから、文系の文化人のイカレ様はすごいものです。

>ほとんどが女性文化人なのです。その意味で男性で理系の茂木は、やはり特別なのです。

!!!

何とも、「理系」はオカルトかぶれに簡単にならないが、「文系」は何でも科学が理解できないでオカルトかぶれになるもんだと、頭から決め付けているらしい。

ハッキリ言う。 酷 い 偏 見 だ 。Japan Skepticsのサイトを覗いてみても、池内了・紀藤正樹・松尾貴史と3人の「文系」の人間が登場する。「文系」が必ずしもオカルトかぶれになるとは限らない、いい反証となっている。

逆に、「理系」の人間がスピリチュアルとか心霊にかぶれるのも、そんなに珍しい話じゃない。かの日本サイ科学会だって創設者の関英男からして電気通信大学の教授を務めた工学博士であるし、現在の学会トップも工学博士である。「火の玉教授」にとっては、彼らは「理系」のうちに入らないのだろうか?

そればかりか「火の玉教授」の身近に、その好例とも言えるのが存在する。何のことは無い、「火の玉教授」の母校・東京教育大学の理学部の教官にそういう面子がいるのだ。三輪知雄・宮島龍興・福田信之、東京教育大の理学部で教鞭を取っていた(そして筑波大学で相次いで学長を務めていた)これらの「理系」教官は、かの霊感商法で悪名高い統一協会のシンパだったってことは、結構知られている。特に福田に至っては、その統一協会の教祖を賛美する本を出しているくらいの入れ込みようだ!!

こんな例が身近にいたのを棚に上げて、

>そこで皆様、理系で今様イタコに擦り寄っている文化人はご存知ですか?

とは凄い言い様である。まさに自分のいた大学の、それも「理系」の中心人物で学長まで上り詰めた人間こそがそのいい例ではないか。それで言えた義理なのか?って(どちらかと言えば「文系」に属する自分としては)言い返したくなる。

そう言えば、「火の玉教授」と言えば以前の著書で(東京教育大学の)文学部の教授や学生がアルバイトに精を出していて、理学部にいた学生や教授が実験や研究に没頭していたのを引き合いに出していた。その文学部には美濃部亮吉や家永三郎がいた訳なのだが、「火の玉教授」には彼らよりカルトの片棒を担ぐ「理系」の教授の方がマトモに見えるらしい。

| | コメント (5) | トラックバック (1)

« 2007年11月 | トップページ | 2008年2月 »