これで「行動する」って言われてもなぁ・・・・・
一応、誤解を防ぐために前以て言っておくと、今回の「農薬入りギョーザ」の一件では中国政府の食品安全政策の不備が原因の一つであることは認めているし、その件について中国政府や中国企業に対し抗議をするなり何らかのペナルティーを課するのは当然のことだと思っている。
で、その「農薬入りギョーザ」の一件でこんな抗議活動があったらしい。
このデモを行った団体については色んなとこ(例えばここ)で散々ネタにされているので、改めて詳しくは述べない。むしろ、ここで述べたいのはその抗議のやり方である。
すでに昨年12月千葉県市川市で被害者が確認されていたにも関わらずJT(日本たばこ産業)は、これを公表せず在庫品を捌いていた。猛毒の農薬が検出されたことからして、企業の「未必の殺意」と指弾されて然るべきである。
人権蹂躙国家のシナ・中共と結託し、国民の生命を危険に陥れてまで暴利をむさぼるJT(日本たばこ産業)の犯罪を許してはならない。
気になって、その回収対象品目リストを今一度確認し直してみたが、なるほどJT製品も結構ある。しかしJT以外にも加ト吉に味の素に色んなメーカーが回収対象になっているし、そもそもこうした企業にも「未必の殺意」が指摘されていても不思議は無い。加えて、こうした製品開発には総合商社や流通業者も関わっているケースが結構あるのだから、それに対しても応分の責任追及をしないと筋が通らない。
百歩譲って、それでもJTへの糾弾は当然だとしよう。しかし、それならば「人権蹂躙国家のシナ・中共」に対して抗議行動を行うなり、直談判するくらいのことをしてみては如何だろうか?例えば中国に直々に乗り込んで「農薬入りギョーザ」を製造した工場前で抗議するなり、責任者に問い詰めるくらいのことをした方が(中国人にも事態を理解させられるだけに)インパクトが大きいことは間違い無い。
そもそも直に現場に乗り込んで抗議活動、ってのなら既にやっている前例がある。シラク政権のフランスがタヒチで核実験を実行した際に、新党さきがけの国会議員が大挙押しかけて抗議デモの列に加わっているのを忘れている訳ではないだろう。しかも、彼らは現地の警察に拘束されているという"栄誉"にも浴している。
それだけのことを実行した前例を差し置いて、<『語る』運動から『行動する』運動へ>と公言することこそオコガマシイとしか言い様がない。「行動する」と言うのなら、一般人が働いている平日に国内企業に対して型通りの抗議をするのではなく、リスクを冒してでも現場へ出向くくらいの「行動」をすべきだろう。彼らの先人にしても、(その内実には色々と問題があったのだが)少なくとも体制と渡り合いながら「行動」する実行力はあった。彼らの"偉業"とやらを口にするなら、その「行動」を見習ってみたらどうか?
ついでを言えば、この団体がアメリカの狂牛病の一件で何かアメリカの食肉団体や在日米国商工会議所・関係した食品企業や外食企業に抗議したって話は寡聞にして聞かない。連邦下院で従軍慰安婦謝罪決議が可決された際には星条旗に卍と髑髏をデザインして押しかける「行動」をした団体が、それ以上に生命に関わる問題について何も「行動」を起こさないことといい、今回の一件といい、何か現実とズレているって違和感を感じざるを得ない。この違和感は"サヨク"でなくても抱かずにはいられないだろう。
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