「無所属」に矢鱈幻想を抱かない方が良いと思われ
この度千葉県知事になった矢鱈カルトとかサラ金とか縁の深い元"連合議員"氏を「告発しよう」という団体が立ち上がったとか。その中心となっている県議が以前からの知己だったので興味を持って色々調べてみたら、自民党の支部長という立場にあり政治献金も受け取っていた筈が「完全無所属」だの「自民党とは手が切れた」だの選挙中に言っていたことが公職選挙法違反だ、ということである。
確かにズルいという点では同意する。だが、「完全無所属」とまで言わなくてもそもそも「無所属」という言葉に、果たして現実的な選択基準になるのか?と疑問がよぎる。実際のところ「無所属」と新聞で出ていたところで、実際に選挙事務所を訪れれば○○党の国会議員とのツーショットや為書なんて有触れた光景だったりするし、当選した後でもそうした繋がりが日常的になっているのは別段珍しくない。往々にして「無所属」の内実なんてこんなものだ。
仮に百歩譲って、如何なる政党に入っていない・如何なる党派とも関わりを持たないという立場だってあるかも知れない。だとしても現実に政策を作り賛否を表明する以上、何らかの判断基準や価値観(加えて利害)が絡むことは否定できない。限られた予算を福祉に回すか・産業振興に回すかのどちらが好い?というのは必ずしも合理的に決められる性格のものではないし、極論するなら価値判断の論争に帰着してしまう。例え他者から見て無節操だったとしても、当人にとっては当人なりの価値観で一貫していると極論することすらできるのだ。
そもそも・・・・・応援していたのが自民党の県議とか自民党支持の団体だったりして、主張も政策もよく呻吟すれば「完全無所属」というのは看板だけというのは予想がつくのではと思うのだが。
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