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2009/04/03

新図書館は一から仕切り直せ

我が土浦市では、ここ数年もの間図書館を建て替えようという話が持ち上がっていて、そのために準備を進めていたというのだが、資材高騰と不況のダブルパンチで担当部局も無くなりお蔵入りになったということだ。市民団体が数日前に計画推進を陳情したというのだが、正直な話無理筋が多過ぎるという気がする。

そもそも、新たに建物を建てるほどの必要性があるのだろうか。市街地を歩いてみても、閉店した江ヶ崎家具や白石書店のビルなどが一棟丸ごと空きビルとして残っている訳だし、その建物を丸々転用しても少なくとも現在のエレベータすら無い図書館よりはスペースが広く設備が充実しているものが出来る。尤もバリアフリーとかで新たに改造する必要はありそうだが、それとて新築せずとも対応できるものだったりする。

しかも建設を見越して本を大量購入したは良いが置き場に困って倉庫を借りる破目になったという間抜けぶりである。結局、中学校の空き教室に保管して請求するという方法に落ち着いたが、今まで開架式に慣れ切った利用者にとっては面倒な手続きになるのは疑い様がないし、そもそもそれだけ大量の資料を適切にアドバイスできるだけの人材はいるのか?って根本的な問題がある。東京や千葉・埼玉だとビジネス支援とかにも熱心にやっているのが結構目に付くが、筑波学園都市という知的集積が近くにありながらその手の専門的な支援サービスすら無いというのは(庁舎の新築云々よりも)大きな問題ではないかと思うのだが。


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