生涯学習館は必要なのか?
常陽新聞2009年12月9日 via kwout
土浦市をはじめとした4市1町で運営してきた社会教育センターが役割を終えたとして解散するのだが、その建物を使って、今度は土浦市単独で「生涯学習館」というのを運営するそうだ。
だが、そもそも「各市町での社会教育施設の整備が進んだ」ので閉鎖した施設に、社会教育施設をまた設置するというのは意味が通らないのではないだろうか?ましてや設置当時と比較して各中学区単位の公民館や県の生涯学習センターなどが出来ている、というのにそれでも必要という根拠があるのか疑問が残る。幾ら生涯学習とは言え、人口の伸び悩んでいる中ではさすがに需要の伸びは期待できないのでは?と推察してしまうのだが。
加えて、建物をどう使うのかってことも不明だったりする。実質2階建てとは言え、エスカレーターやエレベーターの類も無いなど、バリアフリーも不充分。生涯学習の少なからざる利用者に高齢者が含まれているのに、これでは利用を敬遠するのが当然というものだろう。尤も、これを機会にバリアフリーとかを改善するなど、何らかの改装をするのかも知れない。だとしても、それなら閉鎖する以前からやっておくべきことだったのではなかったのか?他の社会教育施設が何らかのバリアフリー施設を整備している以上、そうするのは当たり前であった筈だし、そうすべきだった。以前から、廃止を見越して怠慢を決め込んでいたというのは勘繰り過ぎだろうか?
ところで、この社会教育センターには市立図書館が同居している。矢鱈金をかけて新図書館を造り、一方で生涯学習館なんてものを造るなら、いっそのこと一棟まるまる新図書館にしてしまえばいいのではないか?どうせバリアフリーとかも整備するのなら、欲張らずに現在の施設の改良に回した方がベターである。
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