気がつけばつくば電気街が崩壊してた
茨城に住む男のブログで知ったのだが、石丸電気つくば店が3月28日付で閉店するとのこと。
ここ数ヶ月ばかり筑波大学のサービスカイゼン研修で石丸の真ん前にある国際会議場へ行く機会があったのだが、石丸とてらしま・かつてダイエーだったデイズタウン辺りが明るく全体的に暗いという印象だった。駐車場にも空きがあり人通りも殆ど無し、車がよく通る割に此処がつくば駅から徒歩10分程度のとこなのかと思うくらいの寂れ様。
自分が大学生の頃だった20年前は凄かった。石丸・サトームセン・C-YOU(→ワンダー)が凌ぎを削り、休日ともなれば大渋滞で夜まで客が入り人通りも多かった。その頃は「つくば電気街の方が秋葉原より得ですよ」と地元商工業者が自慢げに言っていたのだが、逆につくばの方が衰退してしまった訳だ。
よくよく考えると、つくば電気街の客は往々にして自家用車でやってくる客だった。確かに家電だと荷物も多くなるから当然の帰結だとも言えるかも知れないが、道路網が快適すぎるくらい発達していては競合する範囲も広くなり少しでも陳腐化すれば客離れすることになる。黒川滋氏が「郊外型スーパーの寿命は5年しかないと聞いたことがある」と言っていたが、位置的に中心市街地とは言え実質は郊外型だったのではないかと考える。
そのつくば電気街の客を奪ったのが「郊外型スーパー」だった訳だが、それとても既にテナントの空きで中がスカスカだったりするならまだ良い方で、一棟まるまる空きだったりするのも存在する。幾ら流通業界の流行り廃りの激しさを鑑みても、持続性がなさ過ぎるのではないか。かの秋葉原が電気部品→家電→PC→「萌え」と変貌しながらもやっていっている一方で、茨城県内ではTX沿線でさえ陰りが出ているのを見るに、郊外型というよりバブル期かその暫く後のイメージで街づくりを考えているソフトの浅薄さの問題ではないかと思うのだが。
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