職場結婚したらどっちかが辞めろって何処が「普通」なんだよ
自分がよく覗くブログでもある「今日も歩く」経由で、昨今話題の阿久根市長・竹原信一の市民懇談会に参加していた方のTwitterが紹介されていた。それで一通り目を通すと、こんな遣り取りが。
最前列中年女性「夫婦で働いてる職員についてどう思いますか?」
壇上職員「一人の職員通しであり業務を遂行している限り問題ないと考えます」「自由恋愛であり仕事を個人通しでやっているので問題ないと思います」
中年女性「市職員の市民とかけ離れた異常性がわかりました。民間なら同じ会社で結婚したらやめるのが昔から普通です」怒号「昔から家庭に入るのが当たり前なんです」大怒号
(゜Д゜)ハァ?職場結婚したら仕事を辞めて当たり前って、一体何時の話なの?民間で同じことやったら、それこそ労働基準法違反だの男女雇用均等法違反だの果ては男女差別だ何鱈間鱈忽ち集中砲火間違いないよ。そういうのを「市民とかけ離れた異常性」っていい、「昔から家庭に入るのが当たり前」って・・・・・この市長にしてこの支持者って気がしちゃうよなぁ。
この遣り取りの後に、竹原が市長「この問題は市職員の給料が高いから起きるんです。二人でもらいやがってとなる。これがとても安い給料なら二人でよく頑張るねといい評価につながります。私はそうします。変えてみせます」なんて宥めているけど、正直なところ竹原が市長やっているとこの地域で安月給にしてしまったら、現場のモチベーションは愚か人員確保もままならないんじゃないのか?それこそ他へ移って働くという選択肢もあるんだし、やむなく地元で働くにしてもこれって地域全体でワープアにしてしまいましょうって風にしか聞こえないんだけど。何かエリート官僚の渡りや天下りの超優遇振りとゴッチャにして、比較的安定している公共部門を攻撃しているいるって気がするんだが(実際利用することだってある訳なんだし)。
と、まぁ何か公務員とか役所を擁護するハナシになってしまったが、この件を紹介していたのとは別のエントリで、朝霞市のパブコメが看板倒れの"お役所仕事"になっていることが指摘されていた。なるほど、ただ「意見を聞きます」なんて言うなら、別にパブコメ以前でも「市長への手紙」とか色んなことやられていた割に、じゃ民意の反映は?って聞かれりゃ「さぁ?」としか答え様が無いんだよね。で、かくて昼の昼間から役所へ行ける様な方々や区長などの様に行政の下請けみたいなこともやる方々の声ばかりが反映されてしまう。そうそう、荒井禎雄氏がネット上での言論についてこんな指摘してた(なるほど!自分もやられたことがある!!)。
「村民は彼らが作り上げたローカルルールに従わされ、何かあっても臭い物に蓋をするばかり」
「『自分が目を付けられたら嫌だ」 という一心で、不幸に遭っている人間がいても見て見ぬふり」
「人当たりがよくて親切なのは旅行客などに接する時の外面だけで、同じ人間が村の中に入る(村に住む) と態度が豹変して牙を剥く」
「『貧乏人が横並びだからこその平和』 ではなく、『貧乏人が横並びだからこそ、自分が少しでも上位に立とうと足を引っ張り合う』 ため、争いごとが絶えない」
「渦巻くのは嫉妬。村役場で配布された大福が隣の住民よりも1個少なかっただけで放火事件が巻き起こる」
「他人より上に行きたいからこそ、上を見ずに下を見る」
「自分よりも下に誰かいる事を確認して、自分は上なんだと安心する」
「もし自分の下に誰もいなかったら、その時は適当な理由を付けて他人を下に落とす」
「いわゆる差別の出来上がり」
竹原とこにしろ、朝霞にしろ、ダメな自治体の体質を巧く言い現しているって気がしちゃうよね。これ。何時の間にか数人ばかりの常連の意見だけが大きい意見を持ってしまい、結局店が潰れていくのと同じパターン。
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